稗田一俊
フリーランスフォトグラファー。現場の記録を担当。
東京多摩川でヤマメの自然産卵を撮影後、北海道でサケやイトウをはじめ、ヒグマなど野生動物の撮影を手がける。川から魚が姿を消すことや、森林施業後の立ち枯れに疑問を持ち、ダムや森林施業の問題に辿り着き、現場の記録を行う。
イチャンコプロジェクトとは
Chapter
イチャンコは北海道の先住民アイヌの言葉で「ヤマメ」を意味する。
イチャンコプロジェクトは北海道上川地方に位置する下川町を流れる「サンル川」の自然環境を野外アクテビティを通して保全している団体である。
2017年から毎年イベントをおこなっており(2020年はCOVID-19の影響で大々的なイベントなし)地元下川町の子供達を中心にサンル川の豊かな自然環境を発信している団体である。
サンル川とは
サンル川とは、北海道上川総合振興局管内、上川郡下川町の珊瑠(さんる)地区を流れる天塩川水系の一級河川で、名寄川最長の支流。
道内随一を誇るサクラマス(ヤマメ)の自然産卵河川であり、古くから地元住民や釣り人の間で親しまれてきた。
1989年に実施計画調査に着手しており、2018年に20年もの歳月を費やし「サンルダム」が竣工した。
目的としては洪水調整・流水維持・水道水・発電。
しかし、過疎が進む中建設そのものの賛否があり、工事の途中中断などもあった。
北海道のなかでも手付かずの自然が残る地域であったため、その目的を今一度見直す必要がある河川である。