イチャンコプロジェクトでは、昨秋、道南を中心に河川調査を行う稗田一俊さんをお招きし、サンル川や支流にある砂防ダムを見学しながら川の本来の姿や役割について学ぶフィールドワークを行いました。
生憎の雨に寒空でしたが、多くの方が稗田さんに質問される熱気やアンケートからまた参加したいとの声に、今年はサクラマスの生態や産卵に適した状況などを流域を歩きながらお話しいただこうと思います。
例年9月中旬はサンル川のサクラマスの遡上のピーク。 川沿いの林道を歩きながら、道南でサクラマスの遡上回復に尽力される稗田さんのお話からサクラマスについて深く知る機会になればと思います。ご参加をおまちしています。
日時 9月20日日曜 11:00 にぎわい広場集合 16:00 にぎわい広場解散
持ち物 汚れても良い靴、歩きやすい格好、帽子、おにぎり(簡単な昼食)、飲み物、雨具(天候によって)
お問合せ イチャンコプロジェクト事務局 mail:i chanko.project@gmail.com tel:08040403632
稗田一俊
フリーランスフォトグラファー。現場の記録を担当。
東京多摩川でヤマメの自然産卵を撮影後、北海道でサケやイトウをはじめ、ヒグマなど野生動物の撮影を手がける。川から魚が姿を消すことや、森林施業後の立ち枯れに疑問を持ち、ダムや森林施業の問題に辿り着き、現場の記録を行う。
イチャンコプロジェクトとは
イチャンコは北海道の先住民アイヌの言葉で「ヤマメ」を意味する。
イチャンコプロジェクトは北海道上川地方に位置する下川町を流れる「サンル川」の自然環境を野外アクテビティを通して保全している団体である。
2017年から毎年イベントをおこなっており(2020年はCOVID-19の影響で大々的なイベントなし)地元下川町の子供達を中心にサンル川の豊かな自然環境を発信している団体である。
サンル川とは
サンル川とは、北海道上川総合振興局管内、上川郡下川町の珊瑠(さんる)地区を流れる天塩川水系の一級河川で、名寄川最長の支流。
道内随一を誇るサクラマス(ヤマメ)の自然産卵河川であり、古くから地元住民や釣り人の間で親しまれてきた。
1989年に実施計画調査に着手しており、2018年に20年もの歳月を費やし「サンルダム」が竣工した。
目的としては洪水調整・流水維持・水道水・発電。
しかし、過疎が進む中建設そのものの賛否があり、工事の途中中断などもあった。
北海道のなかでも手付かずの自然が残る地域であったため、その目的を今一度見直す必要がある河川である。