今月の朝の食卓は、学習机でした♪
学習机
この春、娘が小学校に入学するのに合わせて、学習机を作っています。
真っ白で絹のように滑らかなイタヤカエデの無垢材を使い、昔と変わらないホゾ組みで組み立てます。木が、この北海道の大地で生きてきた年月と同じだけ使ってもらえるように、と願いをこめて。
最後の仕上げの植物オイル塗装は、愛情を込めて二人で一緒に塗りました。娘が大人になっても、また次の世代にも使い続けてもらえたら嬉しいな。
生まれてから6年の歳月、あっという間に過ぎて行きましたね。もの作りをしていて家族に使ってもらえるものを作らせてもらえることの幸せをかみしめています。この机の上にどんな物語が刻まれて行くのか、これからも楽しみにしていますよ。
おりしも、多難な入学式を迎えることになりましたが、ふと目線を外に向けて、いつもの畑や森を歩いてみると、カタクリにエゾエンゴサク、キバナノアマナなどの春の野の花が綺麗に咲き誇り、ふきのとうや行者ニンニク、アサツキなどの山菜もニョキニョキと顔を出しました。ムクドリやシラサギなどの渡り鳥たちも羽を安めに戻って来ています。海では、今が旬のホッケがたくさん釣れ始め、サクラマスも生まれ育った川を目指して帰ってきました。
どんなに困難な時代にも春はいつものようにやって来る。子供たちにとっても明るい未来が訪れますように。
北海道新聞連載コラム「朝の食卓」より