夏至を過ぎ、昼間の時間が短くなったのを植物は感じ取る
冬に向け、植物たちの多くはタネを残す意識を高めていく
栽培家である僕らは、栄養成長から生殖成長への意識を高めていく
これから波長の変化よりも遅れて温度の変化が伝わってくる
徐々に収穫量の意識から、品質に意識を向けていく
自然の一部である「人」が自然のエネルギーに準じて手を加えていくことも自然である
タネを残す意識が高まったトマトは色を付け、鳥たちに食べてもらい、タネを遠くに運んでもらう選択を選んで進化した
鳥たちに食べてもらうには、色鮮やかに、香り高く、糖度が高く、食味をよくする必要がある
もちろん人にも食べてもらおうと思っている
人が植物をコントロールしているようで、人は植物にコントロールされている
植物たちは僕ら動物の一歩先を生きている
栽培した野菜をたくさんの生き物に食べてもらえますように
こうして栽培ができるのもみなさんのおかげ
夏至を過ぎ、あらためて感謝する日々