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Toggle「最も情熱的なアングラーのために最高の製品をつくる」をコンセプトに、アメリカを代表するシューズメーカー「Danner」と「patagonia」がコラボしたウェーディングブーツ。
一生付き合えるウェーディングブーツとして販売している製品ですが、長く使うのであればそれなりの手入れが必須ですよね?
2019年3月4日の発売から2022年3月1日までの丸3年使用ほぼ手入れをしていなかったので
プロの靴磨き職人にメンテナンスを依頼してみました!
先に言っちゃいますが超復活したので是非最後までご覧ください。
【送料無料】パタゴニア(patagonia) フット トラクター ウェーディング ブーツ(アルミニウム バー) 7(USサイズ) FGE 79320
プロの職人のメンテナンス方法
最後のウェーディングシューズと言われ一生付き合えるアイテムとして発売された製品(パタゴニア×ダナー フットトラクター・ウェーディングブーツ)を早速メンテナンスしてもらいます。
道具などは数点であるため記事内で詳しい工程など記載してゆきます。
ブラッシング
ブラッシング前にシューレースは必ず取り外します。
ブラッシングではホースブラシ(馬の毛の)を使用して、サクサクと表面の砂やほこりなどの汚れをおおまかに払ってゆきます。
毛並みが長くてコシがあるので少しのパワーでブーツ本体にこびり付いた、固まった汚れを落としていきます。
そうすることにより、後から塗ってゆく汚れ落としが機能するらしいです!
にしてもシャカシャカと小気味良い音が心地よいです。
汚れ落とし
全体をおおまかにブラッシングしたあとは汚れ落としです。
ブラシでは落としきれなかった、レザーに染み込んだ汚れを水と一緒に馴染ませ丁寧に素手で磨いています。
汚れ落としは
- 軽く布に溶剤をつける
- 水分と一緒に汚れが気になる場所に刷り込む
- 浮いた汚れを布で拭き取る
といった要領で作業してゆきます。
ここで使用している汚れ落としはSAPHIA Reno Mat (レノマット・リムーバー)
強力な汚れ・カビの除去作用があり古くなったワックスや塩吹きなども除去するリムーバーです!
楽天やアマゾンなどで見てみてもかなりレビューが高いです。
しかし、やはりそれなりに高額…
やっぱりフランス製のいいものは高いですよね笑
補色/栄養クリーム
ある程度汚れがおちるとSAPHIRの保革クリームを塗って、傷ついたレザーをケアします!
シアバターなどの天然由来の成分が含まれているため、レザーには最適なクリームとのこと。
しかし、4年間酷使したシューズのダメージ具合がえげつないためもう少し優しいクリームを塗ることに!
それがこちら!
デリケートクリームというもので、僕のシューズのトゥ〜ミッドソールにかけての部分の様に
色が抜けてるところは→色が入りやすい状態のため
一度栄養をグッと染み込ませることの方がシミなどになりにくく、仕上がりがすごく綺麗になるんだとか。
こちらも優しく指で塗りこんでいく、レザーシューズも人間の肌も基本的に同じでその時の状態で適切な栄養を与えています。
例えるならガッサガサの肌に栄養のある乳液をつけるみたいな。
そんな感じでレザーが少しずつ蘇っていき、現時点で既になめらかさが戻ってきました。
ぶっちゃけこの工程だけで十分くらいに…笑
傷や脱色がまだ目立ちますがこれも味みたいなもんですね!
プロに依頼しているので次の工程では、さらに美しくしてもらいます。
ワックスでピカピカに
次の工程では艶だしのワックスを塗ってゆきます。
ブラックやレッドなどのカラーもありますが..
あくまでも今回はフィッシング用のウェーディングシューズのため、激しく着色はしません。
ですのでナチュラルカラーのワックス→少量のブラックを気になるところにサラッと塗るだけにしてもらいました。
どうなるか楽しみです。
仕上げのブラシでさらにゴージャスに
WAXのムラが残っているため柔らかいブラシで再度ブラッシングすることで、余分な着色を飛ばし、ボカす作業です。
この工程を行うことで、グッとレザーに輝きが戻ります。
↓↓YouTubeにあげた仕上げの様子です。明らかにテカテカ具合が増しています↓↓
岡本さんの作業を見ていると、仕上げのブラッシングはいろんな角度からかけている印象です。
歯磨きと一緒で、ムラが出ない様に全体的にサラッとがコツみたいです。
before・after
では、いよいよビフォーアフターをみていきます。
上がビフォーの状態です。冒頭でも書きましたが3年間ほぼ目立ったメンテなしの状態ですw
しかし、afterではこんな感じに!
渓流・本流・湖..そして、磯などのソルトウォーターで酷使しまくったブーツが、ゴキブリ カブトムシの外骨格くらいの輝きを放っています笑
もちろんここまでテッカテカにする必要はないですが、これもこれですごい!
早くフィールドで使ってみたいですね!きっと良い一本が獲れそうです!
さて、最後はpatagonia×ダナーウェーディングブーツ(アルミバー)のいのちである靴底のアルミバーの交換です!
アルミバーの交換
長年使っているとどうしてもグリップが効かなくなり、転倒などの危険があります。
実はだいぶ前からグリップ力に不安があり、めんどうくさがりの僕はそのまま使用してきました。
持病の腰痛の不安もあり、この際交換することに。
電動工具などなしに全て手作業で交換したので是非工程をご覧ください(結構苦労しました)
グリップしなくなったら交換
再三伝えますが、僕は超がつく面倒くさがりです笑
しかし、交換を怠ることでグリップ力が抜群のこのブーツの魅力を半減させてしまいます。
そもそも、本製品のメリットは固い岩や石に食い込むように、柔らかい素材の金属アルミニュウムが変形することで本領を発揮します。
すなわち、長年使い込んだバーは既に限界まで摩耗し、逆に滑る原因になりかねません。
意外ときつい交換作業
このように全体的にエッジとなる部分もだいぶ丸みを帯びておりますので早速交換です。
交換作業を全て手作業で行うのは正直結構キツかったですね…。(ぶっちゃけ手作業はおすすめしません)
電動ドライバーがあればだいぶ楽だと思います。
では、作業に使った道具を書き出してゆきます
- 六角レンチ
- 歯ブラシ
- サビ除去成分を含んだ潤滑剤
- 厚手の手袋(怪我防止のため超重要)
- ペンチ
- マイナスドライバー
ざっとこんなところですね。
六角のネジでカツカツに固定されているため、穴に詰まった砂やゴミをおとしてゆきます。
結構な割合でネジ穴が錆びていたりします。
ですので、できるだけ綺麗に六角ネジの穴を掃除します。
頑固なサビなどがあれば、レザーに直接かからない様にサビ除去のスプレーを吹きかけました。
基本的にはレンチで回すことができました。
かなり硬い部分もあるので必ず手袋などで手は守りましょう!
下手すると結構な大怪我します。
と言っても、完全にアルミバーが変形し、ネジが回らない部分も。。
ここで注意が必要です。
無理やり回すと高確率でネジ穴が舐めります。
そこでこんな技を使いました。
アルミバーごと無理やり回す
原因はアルミバーの変形でネジとほぼ一体化しているため、アルミバーごと回すと言う方法です。
ソールを傷つける可能性もあるためこちらもあまりおすすめはしませんが、今回は無事でしたのでご紹介します。
この方法での難敵はここ
ネジ穴の真横にアルミバーのズレを防止するポッチが目視できると思います。
それと、細かく施されたビブラムソールの凸凹
普通にペンチで回そうにも、いろんな障害物があり容易に回すことができません。
そこで、マイナスドライバーなどで、少しずつあおりながらペンチで回すと上手くゆきました。
ソールの一部が剥がれたりかけたりすると思いきや、さすがビブラム社製のソールです。
ヒビなど一切無縁のように柔軟に動いてくれました。
ビブラムソールの凄さを改めて実感!!
無事に取り外しが完了しました。
うん!なんか気持ち良い!
かれこれ1時間ほど時間を取られましたがここまできたら一安心です笑
ネジ穴に錆止めの潤滑剤を噴射し、少しお掃除。
次は最終工程の新品のアルミバーを装着させます。
新品のアルミバー装着〜after〜
取り付けはほんの10分くらいで完了です!
やっぱり新品のバーはいいですね笑
エッジもしっかりとあってガッチリ滑り止めの効果が実感できそうです。
製品のメンテ・バー交換の記事は以上です。
最後までお読みいただきらいがとうございました。
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今回、協力いただいた札幌の靴磨き職人「岡本英弥(オカモトヒデミ)」さんのご紹介です。
札幌の靴磨き職人 岡本英弥
岡本英弥(オカモト ヒデミ) 1989年9月13日北海道礼文島生まれ 札幌市にて靴磨き・修理の職人として独立。 現在も精力的に活動中 【足元デザイナー/靴磨き職人・レザーメンテナンス】 【サフィール/ABEL社認定シューケアトレーナ-資格保持】 靴磨き・レザーメンテナンス・革の染め替え スニーカーペイント・足元コンサルティング
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