- 目次 -
Toggleこんにちは。当別ベジの営業担当です。
よく千歳市周辺で釣りをしているわたしは、ブラウントラウトという鮭科魚類に魅了されるうちに
彼らがそこに生息する環境的影響について書いてみました。
ブラウントラウトとは?
ブラウントラウトはサケ科の魚で、ヨーロッパ・中央アジア原産の淡水魚で主に北半球の冷たい淡水域に生息しています。
彼らは通常、川や湖で生活しており、小さな魚や昆虫を食べます。
成体のブラウントラウトは一般的に15〜20インチ(約38〜51センチ)体重は2〜6ポンド(約1〜3キログラム)程度です。
彼らは光沢のあるオリーブ色や茶色の背中
金属光沢のある黄色やオレンジ色の腹部を持ち、特徴的な黒い斑点があります。
日本には明治時代に移入されました。現在は、北海道、秋田県、栃木県、長野県などの河川や湖沼に生息している外来種です。
特に我が北海道に至っては密放流や自然繁殖よる増殖が進んでいます。
世界各国で釣りの対象魚として人気があります。
外来種ブラウントラウトと在来種の共存について
北海道の湖沼や渓流などにおいて、在来種の魚類との競合や捕食により、生態系のバランスを乱す可能性があります。
ブラウントラウトが餌として食べる小型の生物(昆虫や甲殻類など)が、他の在来種の魚類が食べる餌となっていることもあります。
北海道において、ブラウントラウト(学名: Salmo trutta)は、シロザケ(学名: Oncorhynchus keta)を捕食することが知られています。
以下にその事実を示すソースをいくつか紹介します。
ブラウントラウトによるシロザケ稚魚の食害について
北海道立総合研究機構の調査報告書『北海道の湖沼における生物多様性保全に関する研究報告書』(2014年)によると、北海道内の多くの湖沼において、ブラウントラウトがシロザケを捕食していることが確認されています。
例えば、渚滑川では、ブラウントラウトがシロザケの仔魚を食べていることが報告されています(p.27)。
また、日本水産学会誌に掲載された論文『北海道の水系におけるブラウントラウトの分布と遺伝的特徴』(2003年)によると、北海道の多くの河川で、ブラウントラウトがシロザケの仔魚を捕食していることが報告されています。
例えば、標茶川では、ブラウントラウトがシロザケの仔魚を捕食することで、シロザケの個体数が減少することが指摘されています(p.24)。
これらの報告から、北海道においてブラウントラウトが在来種のシロザケを食害することが確認されていることがわかります。
以上のように、ブラウントラウトは、釣りの対象魚としては人気がありますが、その一方で外来種としての問題も抱えています。生態系に与える影響を考慮し、適切な管理が求められています。
以上。
当別ベジの営業でした!