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Toggleぬかるみや雪についた動物の足跡…
これなんだろう?と考えるのも楽しいですが、聞いても判らないもの。
足跡のス〇ブラ
⇒大丈夫、今はネットがあるもんね。調べりゃすぐわかる
⇒写真が正直見辛い
⇒サイトが多い
⇒よくわからないナ?
⇒なんだかんだ判った
という曖昧な理解を回避するため、情報を選ぶことと観察することを練習しましょう。
INDEX
WHERE
どこで見っけたか。イヌ科の代表3種だけでもある程度違ってきます。
宅地の場合 キツネ<タヌキ<イヌ
都会の場合 イヌ
都会の駅周辺の場合 キツネ<タヌキ<<<<<<<<<<<<<<イヌ
畑地の場合 イヌ<<<<<<<<<<<<<<<タヌキ<<キツネ
山林の場合 タヌキ=キツネ
WHEN
いつめっけたか。
午前中に綺麗な足跡に遭遇することが多いです。野生動物の大半が夜行性で、日中も活動できるシカ、カラスなどの鳥は比較的多いようです。
WHO
鳥か獣か世界保健機構か。
鳥か獣か判り辛いことはまずないので、大丈夫。
例外として、雪解けのシカと人間の足跡が似ていることが稀にあります。
WHY
足跡図鑑を鵜呑みにしない。
書籍でもネットでも、非常に綺麗な図を載せてくださっていることが多いのですが、いざ野外で見てみると
雪をかぶったり、斜面を歩いたり、さらにその上を別の動物が歩いたりして、綺麗ではないことのほうが多い。これらは
「たぶんタヌキかキツネ」
程度にまで精度が落ちている。むしろこのことのほうが多いのです。
HOW
歩き方はどうか。
蹠行性 足の裏全体をつけて歩く方法。文字が読めるならこの歩き方。
蹄行性 爪先立ち歩き。蹄のある動物、イヌやネコもこれ。構造上鳥もこっち。
見てこれはこうだ、とは判断できるのかと言えば不可能です。これは知識までに。
見分けやすい動物の足跡
ウサギの足跡
・跡が特徴的
・前足と後ろ足の形が違う
・途中でなくなる。綺麗に足跡だけを歩いて戻れる。
キツネの足跡
・一直線
・いきなり切れる。後ろ歩きしたり、その場から踏み込みなしで跳ね飛べる。
・タヌキ、イヌとの決定的な違いは、外の指2本の線をつないだ時、中の指2本の跡がその上にあること。
シカ、カモシカの足跡
・野生の大型偶蹄目はヤクシカとキョンと彼らのみ
・国内では、急斜面を歩ける唯一の大型哺乳動物
・ただし、シカとカモシカはそっくり。カモシカが生息するか、しないかで判断できる。大台ケ原山(三重県、奈良県)、丹沢山地(神奈川県・現在はカモシカが減少)などで住み分けしている。
クマの足跡
・ここまで大きいのは他にない。
・前足と後ろ足の形が違う
・爪が大きいので、爪痕がしっかり残っていることが多い
カラスの足跡
・どこにでもある
・大量にある
・場所、時刻など際限ない
アライグマの足跡
・前足は人の手、後ろ足は人の足に似ている。つまり5本指。
ネズミの足跡
・しっぽを引きずっているため、例外なく直線がある
見分けづらい足跡
ハクビシン、テン、イタチ
テン。右側が前脚。
そもそもテンとイタチの違いは何??
1,イタチのほうが小さい
2,テンは夏毛と冬毛があり、イタチは年中茶色
3,口元だけ白いのがイタチ
4,テンはイタチより黄色っぽい。冬にはまっ黄色
5,毛色が黄色っぽくイタチの顔の特徴があるチョウセンイタチもいる
6,ハクビシンは顔を見れば判る
ということはテンのほうが足が大きい
タヌキ、イヌ
お宅にワンちゃんがいる場合、抱っこしてから足の裏を拝見させてもらいましょう。ワンちゃん特集番組などで見る足跡がわかるはずです。
それと酷似しているのがタヌキ。ほぼほぼ同じと言っていいのがオオカミですがオオカミは日本にいないので省くとして。
そこで、全体にどう動いているかを見てみます。イヌとタヌキの歩き方が同じかと言えばそうでもないからです。ここで、キツネと区別することも可能です。キツネは直線「_」の後を残すのに対し、タヌキはフラフラ「~」しぎみ。
さらに、イヌは綺麗な左右交互。
人間の手のひらに当たる下のまん丸が、シュッとしてればキツネ、丸ければタヌキ。
調べ方は??
動物の足跡 一覧 で検索してみると、とんでもない数の画像が出てきます。全部同じならまだしも、
・前足だけ、後ろ足だけの掲載
・さっきと形が違う
・足跡だけ、軌跡だけ
・ジャガー??キリン??ライオン??オタリア??ゾウ??パンダ??その辺で見な名前が!!
これ非常に多い。自分に必要な情報を精査する能力を改めて問われます。
とにかく調べまくる!これが大事です。絵や写真は5枚以上比べましょう。
信頼のおけるところ
- 自然観察センター、ビジターセンターなどの張り出し。動物園より「野生種」に精通しています。
国立公園などのセンターによっては、サイトなどで情報公開しています。 - 動物写真家、保護活動家等専門家が収集した写真や資料。
例外を理解している。ただしこちらは完全な個人なので、著作物の可能性が大です。検索用資料としてだけ使用するべし。 - 動物園等の専門施設の張り出しや写真。
近似種を展示している場合、参考になります。
(ex.
- パンダ→アライグマの近似種
- ドール→アジアに分布する野生犬
- ライオン、チーター、ヒョウ→ネコ科ネコ目
- ホッキョクグマ→クマ科)
これもスマ〇ラ状態。シカとキツネが目立つ。