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Toggle冬までたまごを産んでくれた鶏を絞めることになった
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2020年5月から11月まで、鶏卵用に放牧で飼育していたニワトリを殺して食べてみた。
たまごを産まなくなったというわけでは無いが、冬の間の管理、世話などにかなりの労力とコストがかかる。
口減らしでは無いが、今回は美味しくいただくと言うことになりました。
結論から言えば、肉も美味しく、命をいただくリアルを体験できた為、とっても貴重な経験ができたと思っています。
いよいよ鶏を絞める
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鶏を実際に素手で触ってみる。
あたりまでだが人間と同じように暖かい。
胸付近では、心臓の大きな鼓動も感じることができる。
「命を奪う」ということを実感する瞬間はなんとも言えない気分になりますねm(_ _)m
世の中、肉を食べない人たちもたくさんいますが、わたしはお肉大好きです。
屠殺
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YouTubeで段取りを確認!
首を通る動脈を切り出血させる。
この時深く切るとホラーなくらい暴れるので要注意!
ピンポイントで出血させるのがポイントです。
動脈を切ったあとは、バケツに鶏を逆さまに入れて血抜きをします。
羽取り
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次の工程としては、羽を毟ります。
この時60℃ほどのお湯に鶏を浸します。
お湯に1〜2分ほど漬けることによって、面白いように羽が毟りやすくなります。
しかし、全て完璧に除去するには手間ですので、細かい羽はバーナーなどで軽く焼き払うことをお勧めいたします。
解体
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続いて、頭、足、内臓を取り出します。
頸椎や足関節は安全のため、ナタで落とします。
内臓は肛門を切り出し、胆嚢を潰さないように慎重に取り出します。
また、内臓はモツとして食べることも可能です。
今回は砂肝意外は全て捨ててしまいます。
新鮮なうちに調理開始
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新鮮な食材を新鮮な状態で食べれるのが鶏を捌く醍醐味でもあります!
鶏肉料理は種類も豊富でいろんな食材を使って楽しめるのも良いところですね!
鶏の味を引き立たせるため、今回はなるべくシンプルな調理をしました。
ニンニクをふんだんに使った沖縄料理
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沖縄県出身の平田氏が調理します。
沖縄ではニンニクを大量に鶏一羽に詰め込み、丸焼きにするみたいです。
味付けは
- 塩(自家製)
- ブラックペッパー
- ラー油(LaLaLa Farm)
- オリーブオイル
- 刻んだニンニク(島牧村産)
でします。
一晩寝かせる
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鶏の腹に大量の特製ニンニクオイルをぶち込みます。
腹腔壁内にもしっかりオイルを塗り込み
最後は外側の鶏皮に当たる部位にも塗り込み冷蔵庫で一晩寝かせます。
こうすることで、鶏肉に十分に特製オイルを浸透して旨味が凝縮されます。
薪ストーブで丸焼き
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薪ストーブは部屋を温めるだけではなく、調理にも十分使用することができます。
一晩寝かせた味が染み付いた鶏を、アルミホイルで包み
ナラやカエデなどの、燃焼率が高く、燃え続ける薪を焚べます。
アルミホイルは熱に強く、熱伝導率が高いため、満遍なく鶏肉を焼くことができます!
そとはパリパリ中はジューシー
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ストーブに鶏を入れてから焼きムラができることを防ぐ目的でこまめにひっくり返します。
表面が焼けていても中まで火が通りませんので、じっくり弱火で焼くことをお勧めします。
今回は1時間ほどゆっくり焼き上げました。
まさにスローフード!K○Cでオーダーすれば数分で食べることが出来ますが、
仲間と丁寧に焼いた鶏肉のいい匂いを嗅ぎながら待つ時間も格別です。
鶏皮がうまい
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1時間後に出来上がった丸焼きを食します!
鶏皮が良い塩梅で塩味!
外はカリカリ!
中はジューシーで旨味が詰まった肉汁が滴っています!
ここで失敗したことが、丸焼きにする前にある程度、関節を折っておかないと
包丁でもなかなか解体が難しいですね。
反省(/ _ ; )
歯応えのある筋肉質な肉
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平飼いしいた鶏なので、余計な脂肪がなく歯応えのある肉でした。
変に筋っぽくもなく、軟骨まで美味しく食べれます!
腹腔に溜まりやすい血合もしっかり処理することによって、嫌な匂いもせず贅沢な感じの食感です!
もう一羽やっとけばよかったなーと少し後悔(笑)
次は、鶏肉の水炊き鍋でもやろうかな?
と計画中です。
ニンニク+鶏肉で元気に
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鶏肉に含まれる良質なタンパク質とそれを作るアミノ酸、コラーゲン
そして、にんにくの主成分のアリシンは血管を拡張して、血流を促進する効果があります!
人の身体に張り巡った血管を鶏肉が作り、
にんにくが血管の詰まりを防ぐと言うスペシャルコンボです。
例えるなら、鶏肉が「丈夫なトンネル」
にんにくが「正確なダイヤ」って感じでしょうか?
美味しく健康になる料理だと思います。
自給自足的な生活で学んだ『食』について
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現代の食品の流通
一昔前と比べると、格段に豊富で便利で
わざわざ自らの手を汚さず、いつでも好きなものが食べれる良い時代だと思ういっぽう
一次産業(育て作る)、二次産業(加工)の労力や苦労を改めて実感しましたねぇ。
特に我々と同じ様な温かく真っ赤な血を見ること・奪うこと。
決して気持ちの良い物ではありませんが、その工程を経験すると言うことで、普段食べるお肉の見る目も必ず変わると思います(鶏に限らず、豚、牛、魚介類も)
あの元気いっぱいに走り回っていた鶏で今の自分が出来ていると思うと、食べ物へただただ
感謝しかありません!
とても美味しかったです!ありがとう!
このような経験ができる場所があれば、是非経験していただくことをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。