ディアヘアを使った実績のあるフライ4選

こんにちは。

多くのフライフィッシャーがオフシーズンになった冬季。

フライのタイイングに忙しい季節かもしれません。

フライを量産する上でフライのマテリアル(材料)は意外と高価で買い揃えるのにお財布に優しくないなんてことあると思います。

そこで、今回は値段も比較的安価で、汎用性が高い『ディアヘア』を使ったフライを紹介します。

ディアヘアとは?

ディアヘアとは“シカの毛”のことです。

よく似た“エルクヘア”などもありますが、エルクとは北米などに生息する”ヘラジカ”のことですね。

“ヘラジカ”は寒い地域に生息するため、冬毛に油分を含み、冷たい外部からの水分の侵入を防ぎ体温を調節する機能があると言われています。

油分を含んでいる、そして毛の内部が中空のため、よく水に浮き、水分の侵入をふせいでくれます。

その反面“ディアヘア”はエルクヘアほどの油分は含まず、きめ細かさもエルクヘアよりは劣る印象です。

しかし、格段に値段が安いため大量にフライをタイイングするにはコストパフォーマンス最強と言えるのです。

今回は北海道の弟子屈町産のEZO ディアヘアを使ってタイイングしてみました。

ディアヘアシケーダ

ボディ部分はすべてディアヘアです。

ディアヘアをフレアさせて刈り込んでいます。エゾゼミやアブラゼミ、秋の大型の蛾など大型のテレストリアル(陸生昆虫)をイミテートしています。

水面にボチャン!と落ちるので大型のテレストリアルを捕食している大型のマスに効果絶大です。

ボディが大きいためフッキングがあまりよろしくないのですが、現場で腹側のディアヘアを刈り込んで使用することもできます。

ディアヘアカディス

カディスパターンで有名なフライが“エルクヘアカディス”ですが、ディアヘアでも同様に制作可能です。

デメリットの浮力を確保するためにアンダーボディとヘッドに100均などで購入できる梱包材を巻き込んでいます。

ヘッド部分は梱包材が剥き出しにならないようにスレッドでアイのギリギリまでディアヘアを巻き込んだら、逆方向に折り返しスレッドで留めて”弾丸型のヘッド”にしています。

こうすることで不沈艦船の如く浮力を保ち、ドラッグがかかっても沈みづらくフラッタリングを演出してくれます。

フックは#12〜#8を使用。

マドラーゾンカー

シケーダ同様、ディアヘアを刈り込んだ“クリップドヘッド”を採用したフライです。

カジカのイミテートフライで止水ででの釣り、ダウンで釣り下がる釣りで多様します。

これは僕のエースフライで春〜秋まで使用するパターンです。

刈り込んだヘッドが水の抵抗を受け沈下速度を抑えてくれます。

更にゾンカーがゆらめきサカナを誘います。

島牧の海で使用した際にも釣ることは出来ましたが、2回目の使用の時にゾンカーが海水でバリバリになってしまうため主に淡水での使用をしています。

ディアヘアカディスラーバ

カディスの幼虫(ラーバ)をイミテートしたフライです。

ラーバをよく観察していると光輝く艶感がボディ全体にあり、『ツルッ』とした質感の体をしています。

背中の部分にディアヘアを使用しており、コパーワイヤで体節を作りつつ、ディアヘアを補強しています。

ボディに巻いたヘアーズマスクを掻き出すことによって背面と腹部でメリハリができよりラーバっぽくなります。

僕の場合はフライの上部30センチほどにショットを噛ませ水底を『トントン』と叩くイメージで使っています。

流れによってショットを追加したり減らしたり、底をとことん意識して使用しています。

 

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刑部広平

1987年11月6日生まれ 北海道当別町出身 調理師、アウトドアアパレルメーカ Patagonia札幌北ストアを経て2019春に島牧村へ移住 Fourwin株式会社 セールスマネージャー 個人事業 千走商会 趣味のFlyfishingを楽しみスローな暮らしを目指している
1987年11月6日生まれ 北海道当別町出身 調理師、アウトドアアパレルメーカ Patagonia札幌北ストアを経て2019春に島牧村へ移住 Fourwin株式会社 セールスマネージャー 個人事業 千走商会 趣味のFlyfishingを楽しみスローな暮らしを目指している
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