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Toggleこんにちわ!SHIMABLOです。
突然ですが、行者(ギョウジャ)ニンニクと言う山菜はご存知でしょうか?
大人気漫画のゴールデンカムイので知ったかたも多いと思いますが、行者ニンニクは”山菜の王様”とも呼ばれています!
北海道の原住民アイヌ民族も元気の源として、長い冬を越すための保存食として食べていたことがわかっています!
そんな、多種多様な料理で食べることができる行者ニンニクについて書いていきたいと思います!
行者ニンニクとは?
”行者ニンニク”
別名:アイヌネギ/キトピロ/ヤマビル
ネギ科の多年草で寒冷な高山地帯を主な自生地としています!
我が国日本では、北海道や長野県、東北などの山間部に自生しており、主な産地は北海道です!
”山菜の王様”との呼び声も高く、生育まで5〜7年と植物としては長い生育期間があり、かなり希少な山菜として市場では高値で取引されています。
可食部は主に茎で、長年もがれたことがない太い茎は”極上品”として取引される場合もあります。
特徴は、非常に強いニンニク臭とニラに似た食感があり、山間部における沢などがある比較的水分を含んだ場所に群生することがほとんどです。
名前の由来”行者ニンニク”とは、山岳地帯で修行をする「行者(修行僧)」が食べ、精がつきすぎて修行にならなかったことが由来みたいですね!
そんな、ローカルなパワフル山菜の効能や作用について、お話したいと思います!
行者ニンニクの効能と作用
行者ニンニクの効能として一番特徴的な効果は
抗酸化作用
つまり、アンチエイジングに効果的です。
その理由としてはアリシンという強い抗酸化効果がある物質によるものなんですね!
アリシンは動脈硬化を予防するほか、脂肪塊を収縮させる効果があり、心臓や血管のアンチエイジング効果を発揮します!
しかし、摂取しすぎも毒だと言われています!
抗菌作用が凄まじいので、腸内細菌などを根こそぎ殺す効果もあるようで、食べ過ぎは胃腸の不調に繋がることも!
私も以前食べ過ぎた結果…かなり腹を下したこともあるので要注意です。
また、口臭や、便などもかなりのニンニク臭になるためこれもエチケットのうえでかなり注意が必要ですね!
何事も適量が大切です!
行者ニンニクの収穫時期
では、収穫時期についてお話したいと思います。
収穫時期は主に3月〜5月。
雪解けが遅れる年や、高山地帯では6月に入っても十分に収穫可能な地域もありますが、主には上記の月で収穫できるといっても良いです。
ポイントは”日当たり”
良くも悪くも行者ニンニクの生育を左右するため、早期の3月では南向きの日当たりの良い場所から順番に成長してゆきます。
逆に、日当たりが良過ぎて成長しすぎたものはとても美味しいとは言えませんので、要注意が必要です。
そんな時は、次の年に持ち越ししましょう。
行者ニンニクの自生場所を探してみよう!
そんな、希少山菜の行者ニンニク
自生スポットには一定の条件があると思われます!
以下は私の独断と偏見も混ざっていると思われるので、鵜呑みにするのは注意が必要ですが参考になれば幸いです。
まず、生育に十分な栄養と条件が揃っているか。です!
植物なので、もちろん土と日の光から養分を蓄えるわけですが…
- 日当たりは十分か?(光が届きづらい鬱蒼と茂る笹藪などではないか)
- 養分がしっかり循環する土壌か?(落ち葉などが十分に分解されるような場所は好立地)
- 人が入りすぎていないか?(行者ニンニクは生育に時間がかかるため、取り尽くされる場合も有)
- 十分な水分が確保できる場所か?(沢などが近くにあり、土壌に水分が吸い上げられる様な立地)
この様な場所では目を凝らせば、意外と発見できると思います。
特に、山間部の
- 沢沿い
- 小高く日当たりが良い場所
- 大木の周囲
といったところは重点的に目を凝らす必要がありますね!
また、生育が恐ろしく遅い植物なので、ポイントをみつけた際には、乱獲は絶対してはいけません!
割と太めな双葉のモノを根っこを傷付けず、丁寧に刈り取りしましょう!
計画的行動が大切!装備と準備について
行者ニンニクの自生場所は基本的に山間部であることがほとんど…
毎年、遭難者やヒグマによる人身事故など絶えません。
山間部で遭難した場合は捜索費用としてウン百万円の請求をされることも…。
山菜採りの魅力は重々承知ですが、そうならない様に必ず事前の計画・準備を心がけましょう!
私が行者ニンニク採りで活用している道具をご紹介いたします。
アプリ【Geographica】
オフラインでも現在地がわかる登山用アプリ”ジオグラフィカ”
歩いたルートの記録もしてくれる命綱アプリです!
といっても深入りは禁物!
入山する前に必ず計画を立てましょう!
熊鈴&クマ撃退スプレー
私の住む北海道では、山菜を採ること=ヒグマのテリトリーに入る
ということなので、細心の注意を払う必要があります。
ヒグマとの接近で一番危険な行為が【出会い頭での接近】です。
クマもなるべく人間に会いたくはないので(若い個体は存在確認しにくることもある)こちらから存在を知らせるために、熊鈴やラジオなどの音の鳴るモノを携帯しましょう!
また、なかなか高価ですが、クマ撃退スプレーもあると安心です。
クマ撃退スプレーは、カプサイシンなどの刺激物を噴射するもので、その威力は超強力です!
注意点としては、
- 風下にいると自分にかかる
- リーチが短い
- 遠くにクマがいるときに噴射すると逆効果になる場合もある
といったところです。
あくまでも最後の手段として考えています。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
行者ニンニクを美味しく食べよう!あのゴールデンカムイでも登場した山菜の王様をご紹介!でした。